研究科長挨拶

 埼玉大学人文社会科学研究科は、2015年4月、それまでの文化科学研究科と経済科学研究科が統合して発足した大学院です。幅広い学際性と深い専門性との両立を基本的な理念とし、国際的水準における教育の質を確保するための教育カリキュラムが組まれています。

 博士前期課程には、文化環境専攻、国際日本アジア専攻、経済経営専攻の3専攻があります。

 文化環境専攻は、哲学、歴史学、文学などの人文学領域と、国際関係論、社会学、人類学、地理学などの社会科学領域を中心とする専攻課程です。

 国際日本アジア専攻は、日本とアジアの文化、社会、歴史、経済、経営、法律等について、総合的、国際的な視野から研究を行うために設置された本研究科の特徴的な専攻課程です。

 経済経営専攻は、経済・経営・会計・法律・行政などの分野からなり、旧・経済科学研究科において実績のあった社会人のための平日夜間と土曜の授業開講制度を引き継いでいます。

博士後期課程は日本アジア文化専攻と経済経営専攻の2専攻があり、それぞれの分野における高度専門職業人と博士学位を有する社会人や研究者の育成を目的としています。

 また、当研究科ではみなさんの多様な学びの目的に応じたプログラムを用意しています。

 国際日本アジア専攻日本アジア経済経営コースおよび経済経営専攻課程では、修士論文を作成する従来のプログラムのほか、コースワークによって経済学・経営学の専門知識習得を目指す「課題研究プログラム」を置いています。また、経済経営専攻課程では、本研究科後期課程への進学と博士号取得を目指す「インテンシブ・プログラム」があります。さらに、すべての授業と論文指導を英語で行う博士前期課程のMAプログラム(修士《学術》)とMEconプログラム(修士《経済学》)、博士後期課程経済経営専攻のDEconプログラムがあり、海外から本研究科で学びたい方々の要望に応えています。

 本研究科には、日本の大学の卒業生の他、様々な国からの留学生、そして現役社会人など多様なバックグラウンドを持った学生さんが集まり、切磋琢磨しながら研究に取り組んでいます。教員もそれぞれの研究を日々深化させ、その成果を活かしながら皆さんの研究をサポートする環境を整えています。本研究科の「探求の場」を、皆さんと分かち合えることを楽しみにしています。

 
埼玉大学大学院 人文社会科学研究科長 井口 欣也

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